Q. 休日に家族が急に発熱したとき、磐田市ではどこへ連絡してどう受診すればいい?
磐田市国府台の「磐田市休日夜間急患診療室」では、日曜日・祝日や夜間の初期救急診療を行っています。直接向かうのではなく、まず電話で症状や混雑状況を伝えてから向かうことが鉄則です。処方は原則1日分の応急対応となるため、保険証・受給者証・おくすり手帳・現金をそろえ、翌平日にかかりつけ医へつなぐ前提で受診します。
秋の連休・週末。急な体調不良に備える
2026年9月も後半に入り、秋の連休や行楽の計画を立てるご家庭が増えています。季節の変わり目は、日中と朝晩の寒暖差が激しく、子どもや高齢者が急な発熱や腹痛を起こしやすい時期でもあります。普段通っているクリニックが休診となる土曜午後や日曜日、祝日に家族が体調を崩すと、誰しも焦りを感じるものです。
大石浩之(磐田市/不動産業)です。私は磐田市で介護事業所や高齢者住宅の運営にも携わっており、日々の体調管理や緊急時の医療連携の重要性を現場で実感しています。磐田市には、市民の初期救急を支える「休日夜間急患診療室」が常設されています。この施設の役割と利用手順を頭に入れておくことで、いざというときに落ち着いて行動できます。
前回の記事磐田市の一時避難場所と指定避難所の違いでは災害時の命の守り方を整理しましたが、本記事では日常の急な病気から家族の命と健康を守る仕組みについて、現場の実感から整理します。
急患診療室の役割と受診手順の基本
急患診療室は、入院や大手術を必要とする重症患者のための総合病院(二次・三次救急)とは異なり、軽症の初期患者を対象とした「一次救急」の窓口です。
| 施設・項目 | 所在地・受付時間 | 主な対象症状 | 処方・対応の特徴 |
|---|---|---|---|
| 磐田市休日夜間急患診療室 | 磐田市国府台57-7(急患センター内) 日曜・祝日 9:00〜12:00、13:30〜17:00 夜間(平日・土日祝)19:30〜22:00 | 内科・小児科の初期診療(発熱、嘔吐、咳など) | 応急処置が主目的。薬の処方は原則1日分。翌日のかかりつけ医受診が前提。 |
| 当番医制度(外科・眼科・耳鼻科・歯科) | 市内の在宅当番医療機関(市広報やHPで案内) 日曜・祝日 9:00〜17:00 | 切り傷、打撲、眼や耳の急性疾患、急な歯痛 | 担当クリニックが週替わりで対応。必ず事前に電話確認の上で受診。 |
急患診療室を利用する際、最も大切な手順は「家を出る前の電話確認」です。突然窓口に駆けつけると、発熱外来の隔離スペースが満杯で車内待機が長引いたり、専門外の症状で対応できなかったりすることがあります。電話で現在の状態を簡潔に伝え、指示を受けてから向かうことで、患者本人の負担も最小限に抑えられます。
良い点:医師会連携による安定した初期救急の確保
磐田市の休日急患体制において、私が事業者としても市民としても大変心強く、高く評価している良い点は、磐田市医師会や薬剤師会の先生方が輪番で出務し、国府台の専用施設で休日・夜間の診療枠を一貫して維持してくださっていることです。
全国の地方都市では、医師不足により夜間診療所の休止や縮小が相次ぐ中、磐田市では中東遠総合医療センターなどの高次医療機関と役割分担を図りながら、身近な一次救急の灯を守り続けています。休日でも「ここに電話すれば診てもらえる」という場所が固定されていることは、子育て世帯や高齢者世帯にとって計り知れない心理的安全弁となっています。
また、院外薬局ではなく診療所内に調剤機能が隣接しており、受診から薬の受け取りまでワンストップで完結する利便性も現場の安心につながっています。
注文したい点:待合室の混雑緩和とデジタル問診の導入
一方で、市民の目線から今後のさらなる改善を期待し、注文したい点もあります。それは、インフルエンザや感染症の流行期における待合室・駐車場の混雑緩和と、事前の情報共有の仕組みです。
冬場や季節の変わり目の休日午前中などは、電話が繋がりにくくなったり、駐車場で何時間も車中待機を余儀なくされたりする場面が見受けられます。具合の悪い子どもを抱えて車内で長時間待つ家族の疲労は非常に大きくなります。
注文は、ハードを拡張することではなく、スマートフォンから現在の待ち組数を確認できるWebシステムの導入や、来院前に症状を入力できる「Web問診システム」の導入です。来院前に問診票が電子的に届いていれば、受付の事務負担も減り、医師の事前把握もスムーズになります。市民の待ち時間短縮と現場スタッフの負担軽減を両立する工夫を望みます。
大石の視点:救急車との使い分けと「1日分処方」の意味
ここからは日頃から高齢者介護や住まいの管理に向き合う私の実感です。休日診療において、家族が知っておくべき極めて大事な常識が2つあります。
1つ目は、「救急車(119番)を呼ぶべき緊急事態を躊躇しないこと」です。急患診療室はあくまで一次医療機関です。「急に呂律が回らなくなった」「片側の手足に力が入らない」「激しい胸の痛みがある」「呼吸が苦しそう」といった症状は、脳卒中や心筋梗塞などの一刻を争う事態です。この場合は急患診療室ではなく、迷わず救急車を要請してください。判断に迷う場合は、静岡県こども救急電話相談(#8000)や救急安心電話相談(#7119)を活用します。
2つ目は、「急患診療室での処方は1日分が基本」という理解です。時折、「平日に病院へ行く時間がないから、ここで1週間分の薬を出してほしい」と要望される方がいらっしゃいますが、これは制度の趣旨に反します。急患診療室の目的は、休日を安全に乗り切り、翌開院日に普段の病状を把握しているかかりつけ医へ引き継ぐことにあります。休日医療の適正利用を守ることが、地域の医療体制を持続させることにつながります。
地域社会の支え合いを論じた記事でも触れましたが、公的な仕組みを賢く使う市民のモラルが街の安心を支えます。
今日できる確認手順
週末や連休を迎えるにあたり、今日ご家庭で確認できる具体的な行動は以下の3点です。
- スマートフォンの連絡先に「磐田市休日夜間急患診療室(0538-32-5259)」を登録しておく。
- 家族全員の「保険証(マイナ保険証)」「おくすり手帳」「受給者証」の保管場所を一箇所にまとめておく。
- 静岡県の救急相談窓口(大人 #7119、小児 #8000)の番号を冷蔵庫等にメモしておく。
元気なうちに連絡先を一つ登録しておくだけで、夜間に急な発熱が起きた際の慌て方が全く違ってきます。
最後に一言。地域の医療資源を大切に分かち合う
休日夜間急患診療室は、休日に地域を支えてくれる医療従事者の献身によって成り立っています。
受診前の電話一本、必要な持ち物の持参、そして応急処置への理解。私たち市民側が小さなマナーと手順を共有することで、医療従事者の負担が減り、真に緊急性の高い患者へ迅速な手当てが行き渡ります。安心な磐田の暮らしを、市民一人ひとりの賢い行動で守り育てていきましょう。
よくある質問
休日夜間急患診療室の受診に関して、市民からよく寄せられる質問をまとめました。
Q. 休日急患診療室を受診する際、事前の電話は必須ですか?
事前の電話連絡が強く推奨されています。発熱症状がある場合の隔離動線の案内や、現在の混雑度、小児対応の可否をあらかじめ確認できるため、診療室での待ち時間を短縮し感染拡大を防ぐことができます。
Q. 休日急患診療室で数日分の薬をまとめて処方してもらえますか?
休日急患診療室はあくまで『翌日にかかりつけ医等を受診するまでの応急処置』を行う一次医療機関です。処方日数は原則として1日分(連休の場合は休業日数分)に限定されます。
Q. 受診時に必要な持ち物は何ですか?
健康保険証(またはマイナンバーカード)、子ども医療費受給者証、おくすり手帳(常用薬の確認用)、現金を持参します。休日・時間外加算が適用されるため、普段より窓口負担が高くなる点に留意します。
出典(2026年9月確認)
※診療科や受付時間は変更される場合があります。受診前に必ず電話で確認してください。評価と提案は筆者個人の意見です。

