今回の議決だけでは、使用料が下がるとは言えません。磐田市議会は令和7年度下水道事業会計の未処分利益剰余金6億431万2,038円を、減債積立金2億8,339万3,799円と資本金3億2,091万8,239円に振り分ける議案を可決しました。まず、利益の処分と使用料の判断を分けて読む必要があります。
第94号の可決と決算認定は別の項目
磐田市議会の令和8年9月定例会の審議結果には、議案第94号「令和7年度磐田市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について」が、原案可決、全会一致と掲載されています。2026年10月18日に本文と添付議案を確認しました。
同じ一覧にある認第11号の下水道事業会計決算は、認定、全会一致です。利益の処分に関する議案と決算の認定は、一覧でも別の項目になっています。議案第93号は水道事業の話なので、下水道について読む際は番号を一つずらさない確認も要ります。
私は、まずこの分け方を評価します。決算にどういう結果が出たかと、残った利益をどう扱うかを別々に追えるからです。市民が議案番号から原文へたどれることは、説明を確かめる入口になります。9月議会の議案と決定を分けて読む記事でも扱ったとおり、提出された案と採決後の結果は同じ段階ではありません。
ただ、全会一致という結果だけで、私たちの家計への意味まで説明が済んだとは考えません。私は市内で不動産業を営む大石浩之(磐田市/不動産業)です。商売をする側としては、可決の印よりも、その後に負担がどう見通せるかを知りたいのです。

6億431万円余の行き先は二つ
議案第94号のPDFには、未処分利益剰余金の処分額604,312,038円と記載されています。内訳は、減債積立金の積立283,393,799円、資本金への組入320,918,239円です。二つを足すと処分額と一致します。議案の提出日は2026年9月9日です。
金額を億単位で読むと、日々の請求書から遠く感じます。そこで処分額604,312,038円を分母に、構成比を計算しました。減債積立金への積立は約46.9%、資本金への組入は約53.1%です。これは二つの処分先の割合であって、下水道使用料の内訳ではありません。
私は、こうした割り戻しを、商売の数字を読むときにも使う考え方として置きたいと思います。全体を100と置くと、ほぼ半分ずつに分かれることが見えます。一方で、市内の全世帯数で割って「各家庭に返せる額」とするのは避けます。下水道を利用する世帯と市内の全世帯は同じ範囲ではなく、処分額も返金の原資と決まった数字ではないからです。
意外に感じる方もいるかもしれませんが、利益の処分額が分かっても、それだけで各家庭の支払いがいくら変わるかは計算できません。少なくとも今回の議案には、各家庭へ配分する額や新しい使用料の表はありません。数字の大きさと、家計に直接戻る額をつなぐには、別の根拠が要ります。
原文まで公開されている点は評価したい
磐田市議会のページは、審議結果の表示から添付議案へ進めます。第94号の議案は、処分総額と二つの使途を確認できる資料です。今回の私の確認でも、一覧の見出しだけでは分からなかった内訳を、PDFの本文で確かめられました。
私は、原文を開けば合計と内訳を照合できる形は、良い点だと考えます。行政の説明を、読む側が数字で確かめられるからです。公開されていないと決めつけて注文をつけるのではなく、まず載っている資料を読む。この順番は、一事業者として守りたいところです。
もう一つ評価したいのは、下水道の決算と利益処分を、同じ定例会の一覧で探せることです。資料が別でも、どちらを確認すべきかを示す手掛かりがあります。合計だけの短い知らせより、読み進める入口を残している方が、住民自身の確認に役立ちます。
ただし、私は会計上の区分を読めたことと、資金の動き全体を理解できたことを同じには扱いません。今回確認した議案の内訳だけで、返済予定や個別の管路更新まで分かったとは言えないからです。読む側が理解できた範囲を区切ることも、数字への評価の一部です。
注文したいのは家計へつながる説明
私は、磐田市に「二つの処分先が、将来の下水道の負担とどうつながるか」を平易に示してほしいと考えます。減債積立金への積立と資本金への組入を、単に二列の金額で終わらせず、決算や今後の見通しのどこを読めばよいかまで案内してほしいのです。
減債積立金について知りたいのは、今回積み立てる額と、今後の返済の予定をどう対応させて読むかです。資本金への組入については、なぜこの額を組み入れるのか、その根拠となる決算の項目を示してほしい。私は、その説明があれば、会計の言葉に慣れていない住民でも質問の入口を作れると考えます。
「利益があるなら値下げしてほしい」という気持ちは理解できます。私も家の支払いは少ない方が助かります。ただ、利益の処分だけを見て値下げできるとも、逆に値上げが避けられないとも言い切れません。どちらを言うにも、使用料収入、必要な経費、設備や返済の見通しを別に確かめる必要があります。
下水道使用料の見通しを扱った記事は、料金を考えるための別の論点です。今回の第94号の可決をもって、そこに出てくる見通しがそのまま確定したと読み替えることはできません。利益の行き先を決める話と、使う人が払う料金を決める話を、一枚の図でつないで説明してもらえたら助かります。
私が迷うのは、どこまで簡単に言うか
私は、家計から見える説明を望む一方で、会計の話を簡単にしすぎる怖さも感じます。「黒字だから余裕がある」と言えば伝わりやすい。けれど、その一言で、資金の使途や先の支払いが消えてしまうなら、分かりやすさが誤解を増やします。
私なら資料を読む机に、家の請求書と議案の内訳を別々に置いて考えます。請求書は自分の利用に伴う支払い、議案は事業全体の利益処分です。これは相談の実話ではなく、私が数字を混ぜないために採りたい読み方です。二つをすぐ同じ計算に入れず、何を結び付ける資料が足りないのかを書き出したいと思います。
下水道が整備された地域と、浄化槽で処理する地域では、確認する仕組みも異なります。下水道と浄化槽の区域・管理の比較を読んで、自宅がどちらに当たるかを押さえることが先です。市全体の会計を、そのまま特定の家の答えにすることはできません。
同じ日に紹介したライフライン設備の補助金受付も、設備への備えを考えるニュースです。補助は事業者が条件を確認して申し込む制度で、今回の下水道利益処分とは別の制度の話として読む必要があります。共通するのは、大きな金額の説明だけでなく、誰がいつ何を確認するかまで示してほしいという私の関心です。
今日できるのは第94号の内訳を開くこと
磐田市議会の定例会ページから第94号のPDFを開けば、今回の処分総額と使途を確認できます。今日、使用料について賛否の結論を出す必要はありません。まず自宅の請求書の下水道欄と、議案の二つの金額を、混ぜずに確認できます。
私が次に読みたいのは、今回の処分が決算のどの数字と対応し、今後の見通しにどう位置づくかという説明です。分からない項目を「隠されている」と言い換える必要はありません。資料の場所が分からないのか、言葉が分からないのか、判断の根拠が足りないのかを分けて質問できます。
よくある質問
第94号の議案を読む際は、使用料、決算認定、世帯への配分をそれぞれ別の論点として確認できます。
利益処分が可決されると使用料は下がりますか?
今回確認した第94号の議案は、未処分利益剰余金の処分総額と二つの使途を示す資料です。新しい使用料の表や値下げ開始日は記載されていません。この可決だけで値下げを断定することはできず、料金に関する案内や決定は別に確認する必要があります。家計の予定は、現在の請求内容を基準にしてください。
決算認定と利益処分の可決は同じですか?
磐田市議会の一覧では、認第11号の下水道事業会計決算と、議案第94号の利益処分は別項目で掲載されています。前者の結果は認定、後者は原案可決で、どちらも全会一致です。今回の金額を確かめるには第94号の添付議案を開き、決算全体を確認する場合は認第11号の資料を読む、という分け方になります。
6億円余を世帯数で割ってよいですか?
計算自体はできますが、それを一世帯への返金額や料金の下げ幅と説明する根拠にはなりません。今回の総額は利益の処分額で、世帯への配分額ではないからです。この記事では総額を分母にした使途別の構成比だけを示しました。個別の支払いは、利用する処理の仕組みと請求内容を別に確認する必要があります。
最後に一言。
私は、議決と原文が公開され、利益の行き先を追える点を評価します。その上で、会計の区分を市民の支払いの見通しへつなぐ説明を望みます。可決は確認の終わりではありません。磐田で暮らし商売をする一人として、数字の次にある段取りまで読める資料がほしいのです。
磐田の催し・体験
読んだあとは、磐田でひとつ体験してみませんか?
学べること・楽しめることと、日程・費用を比べて、次の予定を選べます。
開催予定
親子で、短いおはなしの時間を楽しみませんか?
絵本の読み聞かせや手遊びなどを、子どもの年齢に合う会場・時間で楽しめます。
- 日程
- 10月21日 ほか5日程
- 費用
- 費用等は各館で確認
- 会場・対象
- 中央・福田・竜洋・豊岡図書館
対象・申込条件を確認する
申込不要、15〜20分程度。開催館・開始時刻・対象年齢は日によって異なります。
受付状況・休館日・当日の変更は、公式案内で確認できます。
公式情報の確認日:2026-10-16
受付開始前
仕事帰りに、試合の後半を応援しませんか?
当日券価格の半額の対象チケットを購入して、途中から観戦できる企画です。
- 日程
- 10月21日
- 費用
- 対象席の当日券価格の半額
- 会場・対象
- ヤマハスタジアム
- 申込期限
- 10月21日(受付時間も確認)
対象・申込条件を確認する
販売は10月21日19時30分〜20時30分、ジュビチケ⁺のみ。端末連携に10分程度かかります。
2026年10月21日から受付開始の予定です。詳しい受付時刻は下記の条件で確認できます。
公式情報の確認日:2026-10-16
開催日・期間内
本を手がかりに、暮らしの防災を考えませんか?
図書館の防災展示を見ながら、家族で備えを話すきっかけを探せます。
- 日程
- 10月22日まで
- 費用
- 観覧条件は図書館で確認
- 会場・対象
- 磐田市立中央図書館
対象・申込条件を確認する
展示の終了日は10月22日。来館前に開館日と展示場所を確認してください。
受付状況・休館日・当日の変更は、公式案内で確認できます。
公式情報の確認日:2026-10-16
掲載上の日程・申込期限で絞っています。残席や受付継続を保証するものではありません。最新の受付状況は主催者の案内で確認できます。
催し・体験を探す →出典(2026年10月確認)
本文・日程・数値の確認日:2026年10月18日。
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