Q. 指定のごみ袋がなくても、いつまでふつうの袋でごみを出していいんですか。

2026年10月31日(土曜)までです。磐田市が8月19日に、8月31日までだった期限を2か月延ばしました。透明か半透明のプラスチック製・ビニール製の袋に「可燃」または「不燃」と地区名・氏名を書き、口を縛れば出せます。可燃は6〜45ℓ、不燃は6〜30ℓまでです。

導入——8月19日、期限がもう2か月延びた

磐田市が2026年8月19日、指定ごみ袋以外でごみを出せる臨時の取り扱いについて、期限を延ばしました。

8月31日(月曜)までだったものが、10月31日(土曜)までになりました。2か月、日数にして61日の延長です。

この取り扱いが始まったのは令和8年5月15日(金曜)でした。5月15日から10月31日までを数えると、170日間になります。1年365日のうちの46.6%です。

臨時、という言葉から思い浮かぶ長さではありません。1年の半分近くを、市内の72,421世帯(令和8年7月31日現在)が、ふだんと違うごみの出し方と一緒に暮らすことになります。

私はこの措置について、2026年8月5日にも書きました。そのときの期限は8月31日で、私は「8月31日以降を、いつ決めて、いつ知らせるのか」を注文の一つに挙げていました。

答えは、8月19日に出ました。旧期限の12日前です。まず、そこは受け取ります。

まず、事実を整理する——第5版に書かれていること

磐田市の「市指定ごみ袋に関する臨時措置延長のお知らせ」(ページ番号1016419、更新日2026年8月19日)に書かれている内容を、そのまま並べます。

期間は令和8年5月15日(金曜)から10月31日(土曜)まで。対象は可燃ごみ、プラスチック、金物・小型電化製品、有害ごみ、埋立ごみの5種類です。

理由は「昨今の中東情勢の影響から指定ごみ袋の購入が集中したため、一部店舗において指定ごみ袋が品切れとなっています」。5月から変わっていません。

使える袋の条件は4つです。透明または半透明で中身が見えること。プラスチック製またはビニール製であること。「可燃」または「不燃」と地区名・氏名を書くこと。口を縛って密閉すること。大きさは可燃ごみが6ℓから45ℓまで、不燃ごみが6ℓから30ℓまでです。

使えない袋も並んでいます。黒色など中身の見えない色付きの袋、中のごみがはみ出るもの、段ボール・米袋・紙袋・布袋など水分が染みるもの、口を縛れない袋、他の自治体の指定ごみ袋、事業系(青色)ごみ袋。

指定袋の小サイズ(6ℓ)は高さ55cm×幅30cmという寸法まで書かれています。手持ちの袋がこれより小さいと使えない、という目安です。

ページの末尾には「指定ごみ袋は、複数の企業により製造されており、例年並みの数量が供給される見込みです。必要以上の購入をお控えいただきますようお願いいたします」と書かれています。この一文も5月から変わりません。

問い合わせはごみ資源循環課(磐田市刑部島301、電話0538-37-4812)です。

磐田市で指定ごみ袋以外でごみを出せる臨時の取り扱いの内容を一覧にした図。実施期間は令和8年5月15日(金曜)から10月31日(土曜)までで、通算170日間。対象のごみは可燃ごみ、プラスチック、金物・小型電化製品、有害ごみ、埋立ごみの5種類。使える袋は透明または半透明で中身が見えるプラスチック製またはビニール製のもの。袋には「可燃」または「不燃」と、地区名、氏名の3点を書く。大きさは可燃ごみが6ℓから45ℓまで、不燃ごみが6ℓから30ℓまでで、口を縛って密閉する。使えない袋は、黒色など中身の見えない色付きの袋、中のごみがはみ出るもの、段ボール・米袋・紙袋・布袋など水分が染みるもの、口を縛れない袋、他の自治体の指定ごみ袋、事業系(青色)ごみ袋。指定袋の小サイズ6ℓは高さ55cm×幅30cm。問い合わせはごみ資源循環課、電話0538-37-4812。磐田市の公表資料から作成し、2026年8月20日に確認したもの。
図1 10月31日までの出し方(磐田市「市指定ごみ袋に関する臨時措置延長のお知らせ」2026年8月19日更新・第5版から作成)

袋はあるのに、なぜ——私が腑に落ちていないこと

正直に言えば、私はこの延長が腑に落ちていません。袋は、あるからです。

市の説明をもう一度読みます。「一部店舗において指定ごみ袋が品切れとなっています」。書いてあるのは「一部店舗」であって、「市内全店」ではありません。そして「複数の企業により製造されており、例年並みの数量が供給される見込み」とも書いてあります。

市の文章を素直に読むかぎり、袋そのものは磐田市内に存在しています。作られてもいます。それなのに、なぜ2か月なのか。

この「一部」が何店なのかを、磐田市は5月13日の初版から一度も数字で示していません。市内の販売店が何店あって、そのうち何店で品切れが続いているのか。5月と8月でその数はどう動いたのか。170日のあいだ、一行も出ていません。

数が出ていないので、延長が正しいのかどうかを、私は判断できません。足りていないのかもしれないし、念のためかもしれない。どちらなのかが分からない、というのが今の状態です。

ここから先は、私の体験ではなく、私の考えです。「一部店舗が品切れ」という説明は、5月の1回目なら十分でした。急いで手を打つ場面で、内訳を数えている時間はありません。

けれど5回目は違います。98日かけて第5版まで来ているのに、根拠の粒度が初版のままです。初版の令和8年5月13日から第5版の8月19日まで、98日あります。その間に、店頭を見て回る時間は十分にあったはずです。

磐田市の指定ごみ袋に関する臨時の取り扱いが、初版から第5版まで改訂されてきた経過を並べた図。初版は令和8年5月13日。第2版は5月15日で、6ℓ袋の目安サイズを追加した。第3版は6月16日で、ごみ集積所に出せないごみ袋を追加した。第4版は6月24日で、期日を8月31日まで延期した。第5版は2026年8月19日で、期日を10月31日まで延期した。初版から第5版までは98日ある。5回の改訂を通じて、理由の説明は「一部店舗において指定ごみ袋が品切れとなっています」のまま変わっておらず、品切れとなっている店舗の数は一度も公表されていない。筆者は、「一部店舗」の内訳を数字で示すこと、終了時の周知を2週間前に出すこと、次の判断時期を先に予告することの3つを、一事業者の要望として挙げている。磐田市の公表資料から作成し、2026年8月20日に確認したもの。
図2 初版から第5版までの98日(磐田市が公表している改訂履歴から作成。要望3つは筆者の意見)

評価——良い点3つと、注文したい点3つ

腑に落ちない、と書いたうえで、良いと思う点を先に3つ数えます。行政の仕事は、悪いところだけ見ても直りません。

一つめ。期限が切れる前に決めて、出したこと。8月19日は、旧期限の8月31日の12日前です。1日前でも、過ぎてからでもありませんでした。前回私が注文した点は、形としては満たされています。

二つめ。版を重ねた履歴を、消さずに出していること。初版が令和8年5月13日、第2版が5月15日(6ℓ袋の目安サイズを追加)、第3版が6月16日(集積所に出せない袋を追加)、第4版が6月24日(期日を8月31日まで延期)、そして第5版が8月19日(期日を10月31日まで延期)。行政の文書は完成形だけが出てくることが多いなかで、これは正直な出し方です。

三つめ。5言語のチラシを、第5版でも維持していること。日本語のほか、ポルトガル語、英語、ベトナム語、タガログ語。磐田市の外国人住民は10,118人(令和8年7月31日現在)で、5,597世帯にあたります。ふだんと違うルールが170日続くのに日本語だけだったら、集積所でのもめごとは確実に増えていました。

そのうえで、一事業者として注文を3つ書きます。私は市を動かす立場にはいないので、これは要望です。

1つ。「一部店舗」の一部を、数字にしてください。

「市内の取扱店◯店のうち、8月中旬時点で◯店で欠品」。この一行があるだけで、読む側の受け取り方が変わります。多いと分かれば納得して協力できるし、少ないと分かれば延長の理由を別に聞けます。数字を出さないことが、かえって不安を長引かせていると私は考えています。

2つ。終わり方を、先に設計してください。

170日続いたルールを、11月1日から急に戻すのは無理があります。手書きの袋に慣れた家は、そのまま出します。「10月◯日以降は指定袋のみ」という案内を、少なくとも2週間前に出してほしい。始めるときは2日で動けた市です。終わるときも同じ速さで動けるはずです。

3つ。次の判断の時期を、いま書いてください。

今回、判断そのものは期限前に出ました。ただ、「いつ判断するか」の予告は、今回もありませんでした。8月に入ってから、市民は毎日ページを見に行くしかなかった。「10月上旬に判断してお知らせします」の一行を、10月31日の前に置いてください。この一行に予算はかかりません。

対案・結論——今日できる確認

提案を3つにまとめます。第一に「一部店舗」の内訳を数字で示すこと。第二に終了時の周知を2週間前に出すこと。第三に次の判断時期を先に予告すること。どれも、書き足すだけでできます。

読んでいる方が今日できる確認は、ひとつです。家にある指定ごみ袋の残り枚数を数えてください。

2026年8月20日から10月31日まで、72日あります。可燃ごみの収集日を数えれば、必要な枚数はすぐ出ます。足りているなら、この話は最初から関係ありません。足りていないなら、次に買い物へ行くときに棚を見ておく。それだけです。

なお、指定ごみ袋の販売価格は店舗によって異なり、磐田市は統一の価格を公表していません。「何円ぶん買い置きすればいいか」は、私にも計算できませんでした。これは裏が取れなかった点として、正直に書いておきます。

袋がどうしても手に入らないときは、透明か半透明の袋に「可燃」と地区名と氏名を書き、口を縛って出す。大きさは可燃45ℓ、不燃30ℓまで。これが10月31日までの磐田市のルールです。

最後に一言。

私は不動産の仕事をしています。家の片づけや実家じまいの相談を受ける立場から見ると、ごみ袋は「いつでも買えるもの」という前提で成り立っている道具です。片づけの日取りは、袋が手に入る前提で組みます。その前提が5月から170日ぐらついている、というのが今回の話です。

だからこそ、私は数字が欲しい。「一部店舗」の三文字では、来月の段取りが組めないからです。

市を責めたいのではありません。品切れを起こしたのは市ではなく、買い急いだ側です。市は2日で手を打ち、5回にわたって出し直し、5言語のチラシまで用意しました。そこは、素直に良い仕事だと思っています。

足りないのは、あと一行だけです。いま何店で品切れているのか。それを書いてくれれば、「袋はあるのに、なぜ」という私の引っかかりは、その日に消えます。

よくある質問

Q. 指定袋以外で出せるのは、どのごみですか。紙ごみや資源も含まれますか。

磐田市が挙げている対象は、可燃ごみ、プラスチック、金物・小型電化製品、有害ごみ、埋立ごみの5種類です。使える袋は透明または半透明のプラスチック製・ビニール製で、可燃は6ℓから45ℓ、不燃は6ℓから30ℓまで。黒い袋、段ボール、米袋、紙袋、布袋、他の自治体の指定袋、事業系の青色袋は使えません。

Q. 袋に名前を書くのが嫌なのですが、書かないと出せませんか。

磐田市の臨時の取り扱いでは、「可燃」または「不燃」・地区名・氏名の3点を書くことが条件として示されています。指定ごみ袋を使う場合の記名は「お願い」の位置づけですが、指定袋以外を使う今回の取り扱いは、書くことが袋を認めてもらう条件になっています。抵抗がある方は、指定袋が買えるうちに買っておくほうが早いです。

Q. 10月31日を過ぎたら、指定袋以外は出せなくなりますか。

磐田市は2026年8月19日の第5版で期日を10月31日(土曜)としており、その後をどうするかは公表していません。臨時の取り扱いは5月13日の初版から4回延びています。11月以降の扱いは、10月に入ったら市のページで確かめてください。問い合わせはごみ資源循環課(電話0538-37-4812)です。

大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)

磐田市で小さな不動産業を営み、実家じまい・空き家・相続・介護にからむご相談を一件ずつ受けています。 理念より、家計と段取りで考えます。 プロフィール

出典(2026年8月確認)

  • 磐田市「市指定ごみ袋に関する臨時措置延長のお知らせ」(ページ番号1016419、更新日2026年8月19日。2026年8月20日確認。実施期間=令和8年5月15日〈金曜〉から10月31日〈土曜〉まで。理由=「昨今の中東情勢の影響から指定ごみ袋の購入が集中したため、一部店舗において指定ごみ袋が品切れとなっています」。対象=可燃ごみ・プラスチック・金物/小型電化製品・有害ごみ・埋立ごみ。使える袋=透明または半透明で中身が見えるプラスチック製またはビニール製、「可燃」又は「不燃」・地区名・氏名を記入、可燃6ℓ〜45ℓ・不燃6ℓ〜30ℓ、口を縛って密閉。使えない袋=黒色など中身の見えない色付きの袋・中のごみがはみ出るもの・段ボール・米袋・紙袋・布袋など水分が染みるもの・口を縛れない袋・他自治体指定のごみ袋・事業系〈青色〉ごみ袋。指定袋小サイズは高さ55cm×幅30cm。改訂=初版 令和8年5月13日/第2版 5月15日〈6ℓ袋の目安サイズを追加〉/第3版 6月16日〈ごみ集積所に出せないごみ袋を追加〉/第4版 6月24日〈期日を8月31日まで延期〉/第5版 8月19日〈期日を10月31日まで延期〉。チラシは日本語・ポルトガル語・英語・ベトナム語・タガログ語の5言語。「指定ごみ袋は、複数の企業により製造されており、例年並みの数量が供給される見込みです。必要以上の購入をお控えいただきますようお願いいたします」。情報発信元=ごみ資源循環課、〒438-0061 静岡県磐田市刑部島301、電話0538-37-4812、ファクス0538-36-9797) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/kurashi_tetsuzuki/gomi_recycle/1016419.html
  • 磐田市「磐田市の人口 令和8年度」(更新日2026年8月17日、2026年8月20日確認。令和8年7月31日現在の人口総数163,224人、世帯数72,421世帯、うち外国人10,118人・5,597世帯) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/shiseijouhou/profile/toukei/1005583.html

※臨時の取り扱いの期間・条件は変更される場合があります。ごみを出す前に、必ず磐田市の最新の案内をご確認ください。本文の「170日間」「1年の46.6%」「61日」「12日前」「98日」「72日」は、磐田市が公表した日付から筆者が計算したものです。「一部店舗」の店舗数、および指定ごみ袋の販売価格は、磐田市が公表していないため確認できませんでした。「袋はあるのに、なぜ」以降の評価・注文・提案は、磐田市の公表資料を読んだ筆者の意見であり、市の見解ではありません。