Q. 磐田市の駐車場には、維持と返済でいくらかかっているの?
令和7年度の磐田市駐車場事業特別会計決算では、リベーラ磐田市営駐車場施設管理事業が40,234,136円、公債費が62,702,280円、歳出合計が102,936,416円です。公債費には元金と利子を含みます。2026年9月9日提出の資料で、9月13日確認時点の市議会ページの審議結果欄は空欄です。
リベーラ磐田を、商売の入口から考える
磐田市の駐車場事業決算を読むとき、私は駅前の店へ来る人の段取りを考えます。車を置いて、用事を済ませ、次の場所へ動く。その入口を支える費用が、今回のテーマです。大石浩之(磐田市/不動産業)として、街で商売をする側から読みます。
駅前に駐車場があることと、店にお客さんが入ることは別の話です。ただ、停める場所が分からなければ、来店までの手間は増えます。私は駐車場の価値を、料金収入だけで測りたくありません。駅前で店を営む方には、来店の入口が保たれること自体に意味があると考えます。
磐田の駅前を考えた記事では、街に人がいる時間へ目を向けました。今回は印象から一歩離れ、支出の中身を見ます。なお、私自身がリベーラ磐田の駐車場を調査し、利用台数を数えたという話ではありません。公開資料からの判断です。
令和7年度の支出は、管理約4,023万円と返済約6,270万円
磐田市議会が公表した認第2号の決算書194ページでは、施設管理事業40,234,136円、公債費62,702,280円です。足すと歳出合計102,936,416円になります。令和7年度は2025年度の会計であり、2026年度の予算額とは区別して読んでください。確認日は2026年9月13日です。
意外なのは、日々の管理や工事などの事業費より、公債費の方が大きいことです。公債費を歳出合計で割ると約60.9%。施設管理事業は約39.1%です。割合は掲載額から私が計算し、小数第1位に丸めました。1億円余りを全部「駐車場を動かす費用」と呼ぶと、中身を取り違えます。
12か月で単純に割れば、施設管理は月平均約335万円、公債費は約523万円です。実際に毎月この額を払ったという意味ではありません。年間の支出を月の資金繰りへ置き直すための計算です。季節や工事の実施時期による支払月の偏りは、この平均からは分かりません。
決算書187ページには2026年9月9日提出とあります。市議会の掲載ページは9月9日更新で、9月13日確認時点の審議結果欄は空欄でした。提出された決算と、議会で認定された決算は同じ表現にできません。9月定例会と決算を見る会期も、この区別を置いて読んでいただきたいです。
施設管理費には工事も、返済には元金と利子も入る
リベーラ磐田市営駐車場施設管理事業の40,234,136円には、修繕、委託、工事などが含まれます。決算書194ページの備考欄では、工事請負費15,422,000円、管理及び保守委託料10,570,000円、負担金6,937,200円を確認できます。金額はすべて支出済額です。
ほかに、賃借料4,016,760円、修繕料1,306,800円、工事関連委託料1,210,000円があります。使用料82,720円、保険料151,908円、消耗品費4,148円、公課費532,600円までを足すと、施設管理事業の合計と一致します。委託料は管理及び保守と工事関連の2項目に分かれています。
工事請負費と修繕料を分けて示しているため、単なる日常経費の一覧ではないことが分かります。ただし、この明細だけで工事の箇所や仕様、負担金の相手先まで断定はできません。私は項目名から工事内容を想像して、老朽化の程度や施工の良し悪しを決めつけるつもりはありません。
公債費62,702,280円の内訳は、元金償還金60,574,065円、利子償還金2,128,215円です。元金は借りたお金そのものの返済、利子は借入に伴う支払いです。返済元金を日々の清掃や設備管理と同じ費用として扱うと、どこに手を入れるべきか見誤ります。
私が自分の商売の支出を見るなら、続ける限りかかる支払いと、その年度に行った工事と、借入返済を別の欄に置きます。市の会計も、その順で読みたい。ここで示したのは歳出の構成であり、利用料金だけで全額を賄ったかどうかを判定したものではありません。
良い点は2つ。注文は利用実績とのつながり
磐田市の駐車場決算について、私が評価する点は2つあります。第一に、施設管理と借入返済を分け、元金・利子まで公開していること。第二に、管理事業の中でも工事や修繕の額が読めることです。合計額だけの発表より、支出の性格を見分ける足場があります。
駐車場は設置したら終わりではありません。私は、設備を保ち、必要な工事に支出することをまず評価します。利用者が車を置く場所を維持するには、見えにくい支払いも続きます。工事費があるというだけで無駄とは言えませんし、工事費を減らせば良いとも限りません。
そのうえで、一事業者としての注文は2つです。第一に、利用台数や時間帯別の利用状況と支出を並べてほしい。第二に、工事の目的と実施後に確かめた結果を、短い説明でつないでほしい。これは今回読んだ決算明細への注文で、市の別資料にも情報が一切ないと断定するものではありません。
金額の説明と利用の説明は、一組で出してほしい。私はそう考えます。何人を受け止めた場所なのかが分からないままでは、4,023万円が高いのか安いのか、まだ判断できません。安さだけを求めて設備の維持を後回しにするのも、街の役に立つという言葉だけで支出を追認するのも、商売の感覚とは違います。
磐田駅周辺のにぎわいに必要な条件と結びつけるなら、店へ向かう人に使われているかを知りたいです。ただし、駐車台数の増加をそのまま店の売上増加と読み替えることはできません。利用の目的まで踏み込むなら、別の調べ方が必要です。
今日の確認は、合計額の隣に疑問を1つ書くこと
磐田市駐車場事業の決算を確認する第一歩は、認第2号の194ページを開き、事業費と公債費の2行を見ることです。印刷ページ番号で194を探してください。PDFの画面上のページ番号とは異なる場合があります。そのうえで、店から見て知りたいことを1つだけメモにします。
例えば、平日の昼と休日で利用がどう違うのか。短時間利用と長時間利用を分けた集計はあるのか。工事の目的は何で、利用者にどんな変化があったのか。これは私の確認案で、公式資料に答えが載っていると保証するものではありません。質問を絞れば、決算全体を最初から読む負担も減らせます。
1台当たりの費用を出す場合も、分母を先に確かめる必要があります。延べ利用台数なのか、駐車区画数なのかで意味が変わります。今回、利用台数は照合していないため、1台当たりの金額は出しません。年間支出を台数で割った数字だけで、駐車場の収益性まで語ることも避けます。
私は、駅前の商売を支える場所が続くことを望んでいます。そのために必要な維持費は認めたい。同時に、続ける理由が読める説明もほしい。この二つは両立します。最後に一言。1億円という大きさに驚いて終えるより、4,023万円の管理と6,270万円の返済を分けて聞く。その方が、磐田の駅前に届く問いになります。
よくある質問
磐田市駐車場事業の決算を読むときに混同しやすい、年度・費用・利用実績を整理します。
Q. 令和7年度の決算は、2026年度の支出ですか?
令和7年度は2025年度の会計です。今回確認したのは、2026年9月9日に提出された磐田市駐車場事業特別会計歳入歳出決算です。提出年と会計年度は異なります。9月13日時点の市議会ページでは審議結果欄が空欄のため、この記事では認定済みとは書いていません。今後の結果は市議会の掲載ページで確認してください。
Q. 約1億円すべてが駐車場の維持費なのですか?
歳出合計102,936,416円のうち、施設管理事業は40,234,136円、公債費は62,702,280円です。公債費には元金60,574,065円と利子2,128,215円が含まれます。施設管理事業にも工事費が入るため、全額を日常の維持経費と呼ぶのは適切ではありません。内訳は決算書194ページにあります。
Q. この決算だけで駐車場の利用効果は分かりますか?
今回照合した支出明細からは、管理と返済の額を確認できます。一方、駅前の店への来店効果や、時間帯ごとの利用実績までは判断できません。この記事でも1台当たりの費用は計算していません。利用台数を調べる際は集計期間と数え方を合わせ、駐車区画数との取り違えを避けてください。支出と利用の資料を一緒に読む必要があります。
出典(2026年9月確認)
- 磐田市議会・令和8年9月定例会(2026年9月13日確認)
- 認第2号・令和7年度磐田市駐車場事業特別会計歳入歳出決算(187・194ページ)(2026年9月13日確認)
※日程・内容・数値は変更される場合があります。最新情報は公式窓口へ、契約などの個別判断は必要に応じて専門家へご確認ください。
