Q. 9月の市議会って、いつやるんですか。仕事しながらでも見られますか。

9月9日開会、10月16日閉会の38日間です。会議があるのは14日で、残りは会議のない日。一般質問は9月17日・18日・24日、いずれも平日の午前10時から午後5時。傍聴は市役所本庁舎5階の議会事務局で受け付けます。平日に動けないなら、本会議は録画中継が約4年間見られます。

導入——9月9日、磐田市役所6階の議場が開きます

磐田市議会の令和8年9月定例会の日程(案)が公表されています。会期は2026年9月9日(水曜)から10月16日(金曜)まで。開催時間は午前10時から午後5時、場所は磐田市役所6階議場です。ページの更新日は2026年6月1日でした。

38日間です。磐田市議会の1年の会期でいちばん長い部類に入ります。長い理由ははっきりしていて、この会期で令和7年度の決算を審査するからです。

初日の9月9日は「一般会計決算・一般議案の説明」、翌9月10日は「特別、企業会計決算・一般議案の説明」。会期の入口が2日続けて決算で始まります。

私は磐田で小さな不動産業をしています。市の決めごとを作る側ではなく、受ける側です。だからこの日程表を、傍聴に行けるかどうかという、自分の店の都合で読みます。

まず、事実を整理する——38日間の中身

磐田市議会「令和8年9月定例会日程(案)」に載っている日付は、次のとおりです。

9月9日は本会議(一般会計決算・一般議案の説明)。9月10日は本会議(特別、企業会計決算・一般議案の説明)。9月17日は本会議(議案の採決、一般質問)。9月18日と9月24日は本会議(一般質問)。9月25日は本会議(一般会計決算・一般議案に対する質疑)。9月28日は本会議(特別、企業会計決算・一般議案に対する質疑)と予算決算委員会(分科会設置、分担)。

9月29日・9月30日・10月1日は分科会・常任委員会(議案審査)。10月2日と10月5日は分科会・常任委員会の予備日。10月9日は予算決算委員会(議案の採決)。そして10月16日の本会議で議案の採決が行われます。

市議会は、日程表の末尾にこう添えています。「提出される議案名は9月9日、一般質問の内容は9月16日にお知らせします」。会期の日付は6月1日に出ていますが、中身が出るのはこれからです。

磐田市議会の令和8年9月定例会日程案を一覧にした図。会期は2026年9月9日から10月16日までの38日間、開催時間は午前10時から午後5時、場所は磐田市役所6階議場。9月9日は本会議で一般会計決算と一般議案の説明。9月10日は本会議で特別会計・企業会計決算と一般議案の説明。9月17日は本会議で議案の採決と一般質問。9月18日は本会議で一般質問。9月24日は本会議で一般質問。9月25日は本会議で一般会計決算と一般議案に対する質疑。9月28日は本会議で特別会計・企業会計決算等への質疑と、予算決算委員会で分科会の設置と分担。9月29日、9月30日、10月1日は分科会・常任委員会で議案審査。10月2日と10月5日は分科会・常任委員会の予備日。10月9日は予算決算委員会で議案の採決。10月16日は本会議で議案の採決。図の下部では、会期38日のうち会議の予定がある日は14日で、予備日2日を除けば12日であること、提出される議案名は9月9日、一般質問の内容は9月16日に知らされることを注記している。磐田市議会の公表資料から作成し、2026年8月22日に確認したもの。日程は案の段階で、変更される場合がある。
図1 磐田市議会 令和8年9月定例会 日程(案)——38日間の中身(磐田市議会の公表資料から作成。2026年8月22日確認)

38日間のうち、会議がある日は14日です

日程(案)に書かれた会議の日を数えると、14日になります。38日のうち24日は、会議の予定が入っていません。そのうち10月2日と10月5日は予備日で、審査が伸びたときに使う日です。予備日を除けば、実際に開かれるのは12日ということになります。

内訳はこうです。決算と議案の説明が2日。一般質問が3日。決算と議案への質疑が2日。分科会・常任委員会の審査が3日(予備日2日は別)。委員会と本会議の採決が2日。

この14日は、9月19日・20日の見付天神裸祭の週末をはさんで進みます。見付が二日間動いているあいだ、議場は止まっています。9月18日の一般質問のあと、次の本会議は9月24日です。

この会期で見るのは、令和7年度に「使い終わったお金」です

決算と予算は別のものです。決算は、すでに使ったお金の報告。予算は、これから使うお金の計画です。9月定例会で審査されるのは前者、令和7年度の決算です。

桁を出しておきます。磐田市の令和7年度当初予算は、一般会計で869億7,000万円でした。前年度比17.1%、127億3千万円の増。特別会計と企業会計を含めた総額は1,591億3,810万9千円で、前年度比9.4%の増でした。決算の確定額は当初予算とは一致しませんが、桁としてはこの規模を見ることになります。

869億7,000万円を、私の商売の感覚に翻訳します。分母には、2025年(令和7年)の国勢調査で確定した磐田市の6万5,606世帯を使います。1世帯あたり、年およそ132万6千円。1日あたりにすると3,632円です。

1日3,632円。磐田で借りるワンルームの家賃の、日割りより高い水準です。それが1世帯につき毎日、市の会計を通って出ていっている。9月9日から始まる38日間は、その使い道の報告を受け取る会期です。

参考までに、令和8年度の当初予算は一般会計771億9,000万円で、前年度比11.2%の減です。令和7年度より97億8,000万円小さい。いま審査される決算は、直近でいちばん膨らんだ年度のものになります。

磐田市の令和7年度当初予算を1世帯1日あたりに割り戻し、9月定例会の会期と並べた図。上段、この会期で決算を見るのは令和7年度。一般会計の当初予算は869億7,000万円で前年度比17.1パーセント、127億3千万円の増。一般会計と特別会計と企業会計の総額は1,591億3,810万9千円で前年度比9.4パーセントの増。決算の確定額は当初予算と一致せず、桁の感覚をつかむための数字である。直近でいちばん膨らんだ年度の決算が、この38日間にかかる。中段、1世帯あたりに割り戻す。分母は2025年国勢調査による磐田市の6万5,606世帯。869億7,000万円を65,606世帯で割ると1世帯あたり年およそ1,325,000円、365日で割ると1日あたりおよそ3,632円。磐田で借りるワンルームの家賃を日割りにした額より高い水準で、1世帯につき毎日3,632円が市の会計を通っている。下段、38日間の使われ方。決算・議案の説明が2日、一般質問が3日、決算・議案への質疑が2日、分科会・常任委員会の審査が3日でほかに予備日が2日、委員会と本会議の採決が2日。会議がある日は14日、予備日を除けば12日。参考として令和8年度の当初予算は一般会計771億9,000万円で前年度比11.2パーセント減、令和7年度より97億8,000万円小さい。筆者が磐田市の公表資料から計算した概算で、2026年8月22日に確認したもの。
図2 869億円を、1世帯1日あたりに割り戻す(磐田市・磐田市議会の公表資料と2025年国勢調査から筆者が計算した概算)

傍聴と中継——見られる場と、見られない場

傍聴の手順は簡単です。磐田市によると、会議当日に磐田市役所本庁舎5階の議会事務局へ行き、傍聴申出書に住所と氏名を書いて傍聴券を受け取ります。予約は要りません。

定員があります。本会議と予算決算委員会は50人。総務委員会・民生教育委員会・建設産業委員会・広報広聴委員会の各常任委員会は15人。特別委員会は5人です。写真・ビデオ撮影と録音はできません。児童および乳幼児の傍聴は議長の許可が必要で、事前に議会事務局へ連絡します。手話通訳者や要約筆記者の手配、音声を聞き取りやすくする整音器の貸出もあります。

平日の日中に市役所へ行けない方には、インターネット中継があります。磐田市によると、録画中継は会議終了後おおむね3日以内に配信を開始し、約4年間視聴できます。4年というのは、市議会議員の任期とほぼ同じ長さです。

ただし、範囲があります。傍聴案内のページで映像配信の対象として案内されているのは、本会議と予算決算委員会です。9月29日から10月1日に開かれる分科会・常任委員会の議案審査は、この案内には含まれていません。

評価——良い点と、注文したい点

磐田市議会の今回の日程の出し方について、良いと思った点を先に3つ数えます。

一つめ。会期の3か月以上前に、日ごとの中身まで公表していること。ページの更新日は2026年6月1日、開会は9月9日です。「9月に定例会があります」ではなく、9月25日は決算への質疑、10月9日は予算決算委員会の採決、と1日ずつ書いてある。店を持っている人間にとって、3か月前に分かる予定と、直前に分かる予定は、まったく別の価値です。

二つめ。予備日を2日、確保していること。10月2日と10月5日。審査が長引いたときに、後ろへ逃がす日をあらかじめ用意してあります。時間切れで審査を打ち切る形を避ける設計です。

三つめ。録画中継が約4年間残ること。3日以内に上がり、4年見られる。議員の任期とほぼ同じです。去年の同じ9月定例会がまだそのまま残っているので、今年を見る前に去年を見て、何がどう変わったかを自分で比べられます。

そのうえで、注文を2つ書きます。私は市を動かす側ではありません。磐田で商売をしていて、平日の日中に店を空けにくい一事業者の要望として読んでください。

1つ。分科会・常任委員会の審査も、映像で配信してほしい。決算の中身をいちばん細かく詰めるのは、9月29日から10月1日の分科会です。ところが傍聴案内で映像配信の対象として挙げられているのは本会議と予算決算委員会で、常任委員会の傍聴定員は15人。平日の日中に15席。これは、働いている人が入れる数ではありません。議場の中継はすでに動いているのだから、機材の話ではなく、どこまで映すかの判断だと思います。会議録は残りますが、誰がどんな表情でどう詰めたかは、文字には残りません。

2つ。一般質問の通告内容を、もう少し早く出してほしい。市議会は「一般質問の内容は9月16日にお知らせします」としています。一般質問の初日は9月17日、その翌日です。前日に知らされて、翌日に店を空けられる自営業者は、そう多くありません。日程そのものは3か月前に出せているのですから、通告の締切から公表までの間を詰めて、せめて3営業日前に出せないか。知る時間がないことは、知らせていないことと、受け取る側にはほとんど同じです。

対案・結論——今日できる確認は、2つ

9月の市議会を一度は自分の目で見ておきたい方が、今日できる確認を2つ挙げます。

一つめ。手帳を開いて、5つの日付に印をつけてください。一般質問の9月17日・18日・24日、決算への質疑の9月25日・28日。すべて平日、午前10時から午後5時です。行けるかどうかは後で決めていい。まず、その日に何があるかを自分のカレンダーに入れておくだけです。

二つめ。磐田市議会インターネット中継を開いて、令和7年9月定例会の録画を10分だけ見てください。録画は約4年間残っているので、去年の同じ会期がそのまま入っています。決算の審査がどんな速さで、どんな言葉で進むのかが、10分で分かります。いきなり今年の本番を傍聴席で見るより、去年の10分を先に見るほうが、当日の理解はずっと深くなります。

最後に一言。

不動産の仕事をしていると、相手の会社を見るときに、事業計画より前期の決算書を先に見ます。予算は希望で、決算は事実だからです。何をやりたかったかより、実際に何にいくら払ったかのほうが、その組織の性格をよく表します。市も同じだと私は考えています。

だから9月定例会は、1年でいちばん市の性格が出る会期です。総合計画に書かれた文言ではなく、令和7年度に実際に動いた869億円の行き先が、1日3,632円まで割り戻せる形で並びます。

正直に書くと、私はこの38日間を全部は見られません。14日ある会議日のうち、店を空けて議場に座れるのは、多くて2日か3日だと思います。それが平日の日中に商売をしている人間の現実です。だから録画中継が4年間残ることを、私は本気でありがたいと思っています。

そのうえで、まだ分からないことがあります。決算の審査で出た指摘が、令和9年度の予算にどう反映されるのか、私はその筋道を追い切れていません。9月に指摘されたことが、翌年2月の当初予算の数字に現れるのか。現れないなら、38日間は何を決めたことになるのか。今年はそこを見るつもりです。

よくある質問

Q. 磐田市議会の9月定例会は、いつからいつまでですか。

磐田市議会が公表した「令和8年9月定例会日程(案)」によると、会期は2026年9月9日(水曜)から10月16日(金曜)までの38日間です。開催時間は午前10時から午後5時まで、場所は磐田市役所6階議場。9月9日に一般会計決算と一般議案の説明があり、10月16日の本会議で議案の採決が行われます。日程は案の段階で、ページの更新日は2026年6月1日です。

Q. 一般質問はいつ聞けますか。誰が何を聞くかは事前に分かりますか。

日程(案)では、一般質問は9月17日・18日・24日の3日間です。いずれも平日で、開催時間は午前10時から午後5時まで。ただし磐田市議会は「提出される議案名は9月9日、一般質問の内容は9月16日にお知らせします」としており、質問の中身が分かるのは初日の前日です。本会議の模様はインターネットで映像配信され、録画は会議終了後おおむね3日以内に配信が始まります。

Q. 平日に休めません。傍聴に行かずに磐田市議会を見る方法はありますか。

磐田市議会インターネット中継で見られます。磐田市によると、議場での会議は中継が行われ、録画中継は会議終了後おおむね3日以内に配信を開始し、約4年間視聴できます。映像配信の対象として案内されているのは本会議と予算決算委員会です。傍聴に行く場合の定員は、本会議と予算決算委員会が50人、総務・民生教育・建設産業・広報広聴の各常任委員会が15人です。

著者・大石浩之の顔写真

大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)

磐田市で小さな不動産業を営み、実家じまい・空き家・相続・介護にからむご相談を一件ずつ受けています。 理念より、家計と段取りで考えます。 プロフィール

出典(2026年8月確認)

  • 磐田市議会「令和8年9月定例会日程(案)」(ページ更新日2026年6月1日、2026年8月22日確認。開催期間=2026年9月9日〈水曜〉から2026年10月16日〈金曜〉まで。開催時間=午前10時から午後5時まで。開催場所=磐田市役所6階議場。9月9日 本会議〈一般会計決算・一般議案の説明〉、9月10日 本会議〈特別、企業会計決算・一般議案の説明〉、9月17日 本会議〈議案の採決、一般質問〉、9月18日 本会議〈一般質問〉、9月24日 本会議〈一般質問〉、9月25日 本会議〈一般会計決算・一般議案に対する質疑〉、9月28日 本会議〈特別、企業会計決算・一般議案に対する質疑〉および予算決算委員会〈分科会設置、分担〉、9月29日・9月30日・10月1日 分科会・常任委員会〈議案審査〉、10月2日・10月5日 分科会・常任委員会〈予備日〉、10月9日 予算決算委員会〈議案の採決〉、10月16日 本会議〈議案の採決〉。「※提出される議案名は9月9日、一般質問の内容は9月16日にお知らせします」) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/shigikai/honkaigi/kaikinittei/1016459.html
  • 磐田市議会「傍聴のご案内」(ページ更新日2026年7月17日、2026年8月22日確認。傍聴を希望する場合は会議当日に磐田市役所本庁舎5階の議会事務局へ行き、傍聴申出書に住所・氏名を記入して傍聴券を受け取る。「※本会議、予算決算委員会の模様は、インターネットで映像配信をしております」。「議場での会議はインターネット中継を行っています」。写真・ビデオ撮影、録音等はできない。児童及び乳幼児の傍聴は議長の許可が必要。手話通訳者・要約筆記者の手配、整音器の貸出あり。傍聴定員=本会議50人、予算決算委員会50人、総務委員会15人、民生教育委員会15人、建設産業委員会15人、広報広聴委員会15人、特別委員会5人、議会運営委員会15人、全員協議会50人、議員懇談会15人。議会事務局=磐田市国府台3-1 本庁舎5階、電話0538-37-4822) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/shigikai/bouchou/1005444.html
  • 磐田市議会インターネット中継(2026年8月22日確認。録画中継は会議終了後おおむね3日以内に配信を開始し、約4年間視聴できる) https://iwata-city.stream.jfit.co.jp/
  • 磐田市「令和7年度 当初予算」(2026年8月22日確認。一般会計=前年度比17.1%、127億3千万円増の869億7,000万円。一般会計・特別会計・企業会計の総額=前年度比9.4%、137億3,052万1千円増の1,591億3,810万9千円) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/shiseijouhou/gyouzaisei/yosan/1014066.html
  • 磐田市「令和8年度 当初予算」(2026年8月22日確認。一般会計771億9,000万円、前年度比11.2%減) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/shiseijouhou/gyouzaisei/yosan/1015750.html
  • 本連載の既報:国勢調査による磐田市の6万5,606世帯(記事0241)、健全化判断比率(記事0207)、第3次総合計画(案)(記事0203)、9月議会へ題材を渡す(記事0239)

※日程は「案」の段階のものです。会議の日程・時間・場所は変更される場合がありますので、傍聴を予定される方は事前に磐田市議会のページと議会事務局(電話0538-37-4822)でご確認ください。本文中の「1世帯あたり年およそ132万6千円」「1日あたり3,632円」は、令和7年度の一般会計当初予算869億7,000万円を、2025年国勢調査による磐田市の6万5,606世帯および365日で割った筆者の概算です。決算の確定額は当初予算とは一致しません。「会議がある日は14日」「予備日を除けば12日」も、日程(案)に記載された会議日を筆者が数えたものです。