磐田市議会が認定したのは令和7年度の決算
磐田市議会の令和8年9月定例会の公式ページは、認第3号「令和7年度磐田市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」を、賛成多数で認定したと掲載しています。更新日は2026年10月16日。この記事では10月21日に本文と決算原文を確認しました。
私は大石浩之(磐田市/不動産業)です。市を運営する側ではなく、磐田で暮らし商売をする側から数字を読みます。保険税の通知は家計の支出ですが、議会の決算資料は年度全体の収支です。同じ国保の話でも、見る紙と答えてくれる問いが違います。
議会のページでは、令和8年度の国保特別会計補正予算第1号も、議案第96号として全会一致で可決されています。令和7年度の実績を認定することと、令和8年度の予算を補正することを、同じ「決まった」の一言にまとめないで読みたいところです。

まず評価したいのは原文へたどれること
磐田市議会の掲載は、議案名だけでなく、認定か可決か、全会一致か賛成多数かを示しています。国保の決算PDFにも直接進めます。私は、結果の表示と数字の原文を同じ入口から追える点を評価します。住民が資料名を別々に探す手間を減らせるからです。
私は、賛成多数と書かれていることだけから、反対した理由を想像して記事にはしません。今回の一覧本文に個々の賛否や討論の理由は載っていません。採決結果という確認できる事実と、その判断をどう評価するかを分けて考えられる掲載です。
もう一つよいのは、国保の会計を一般会計や介護保険などと分けて示すことです。後期高齢者医療と介護保険の決算は、別の認定案件として並んでいます。私は、身近な支払いに似た名前が並ぶときほど、会計名と年度を省かずに表示することに意味があると考えます。
差引残額は2億645万2190円、基金繰入もある
磐田市の国保決算書198〜200ページでは、歳入の収入済額は158億9,286万3,520円、歳出の支出済額は156億8,641万1,330円です。差引残額は2億645万2,190円。単位は円で、決算書の欄に記載された数値を確認しました。
歳入には基金繰入金2億6,767万1,000円が含まれます。一方、歳出には基金積立金4億3,534万1,061円もあります。基金から入れたお金と基金へ積んだお金が、同じ年度の歳入・歳出に別々に計上されている点は、残額の数字だけでは見えません。
私は、この並びを先に見せたいと思います。差引残額がプラスという一つの事実だけで、負担を軽くできる余裕がそのままあるとは判断しません。逆に、基金繰入があるという一項目だけで、直ちに会計全体が行き詰まったとも決めません。数字を一列だけ切り出すと、読み方が変わってしまいます。
158億円を、歳入100円あたりで読み直す
磐田市の同じ決算書では、国民健康保険税の収入済額は30億9,391万636円、県支出金は111億492万4,540円です。歳入合計158億9,286万3,520円を分母にすると、100円あたり保険税は約19.5円、県支出金は約69.9円になります。
これは市内の一人や一世帯が払った金額ではなく、会計の収入を100円に縮めた概算です。保険税だけが会計の全収入ではないことを、同じ物差しで確認する計算です。加入者数や世帯数をこの決算表で確認していないため、一人あたりの額には割り戻しません。
私は商売の数字でも、入金の総額と、そのお金がどこから来たかを分けて考えます。自分の店の売上と借入や別の資金を混ぜたまま、今月は余ったとだけ言うと次の支払いが見えにくい。国保と店の会計は同じ仕組みではありませんが、収入の内訳を先に見る姿勢は共通して持ちたいと思います。
基金の出入りを差し引いても、残高とは呼ばない
磐田市の決算書にある基金積立金4億3,534万1,061円から、基金繰入金2億6,767万1,000円を引くと、1億6,767万61円です。この計算で分かるのは、当年度の積立と繰入という二つの計上額の差です。基金の年度末残高そのものを計算した数字ではありません。
私は、家計へ数字を近づける際にも、何を差し引いたかを省かない説明を望みます。残高という言葉で示すなら、年度の初めにどれだけあり、どのような動きがあったかを確かめる資料が必要です。この決算表で読めた二項目だけを、将来への備えが全部でいくらあるかという答えにはしません。
同じように、予算と決算の差を、そのまま全額使い道のない余剰金とは読みません。予算の欄と、実際に収入・支出した欄は役割が違います。額の大小を見る前に、年度、単位、欄名をそろえる。この三つを住民向けの短い説明にも残してほしいと、私は考えています。
注文したいのは、残額と負担の間の説明
磐田市の決算書には、保険税の収入未済額2億8,223万7,111円、不納欠損額2,847万2,126円も、収入済額とは別の欄で記載されています。これらを収入済額へ足して、実際に入ったお金として扱うことはできません。表の欄名が違うことを、読む側も確かめる必要があります。
そのうえで私が市に望むのは、決算の主な数字から、加入世帯が確認すべきことまでを短くつなぐ説明です。差引残額、基金の出入り、保険税の収入という三つの数字を並べたうえで、各家庭の通知はどこで確かめるのかを一緒に示してほしいと考えます。
今回の記事では、市がそうした説明を一切していないと確認したわけではありません。議会一覧と決算書を入口に読んだ一事業者の要望です。原文を公開している良さを生かしながら、年度全体の数字を読める人だけが事情をつかめる状態を、少しでも減らしてほしいと思います。
私は通知書と決算書を別々の紙として置く
私は、家計の支出を確かめるなら、まず手元の保険税の通知を開き、対象年度と納付の予定を見ます。その後に市の決算書を並べる。この順番を取りたいと考えます。実際に相談を受けた場面の紹介ではなく、私なら資料をどう整理するかという意見です。
決算書を読んで制度全体に疑問を持つことと、自分の世帯の納付額を確認することは両立します。国保税、一人あたり平均9,700円の値上げ——資産割の廃止と、令和8年度改定を家計目線で読み解くでは令和8年度の保険税改定を扱いました。過去の説明を現在の個別世帯の答えとして当てはめず、手元の通知と市の最新の案内を照合する材料にできます。
私は、数字を簡単にすると誤解を招かないかという迷いもあります。100円あたりに直すと構成は見えますが、各家庭の事情は消えます。だから、概算の分母を示し、何が分かり、何が分からないかを一緒に書く。この手間まで含めて、家計に届く説明だと考えます。
認定結果だけで将来の税額を決めつけない
磐田市議会の認定結果の一覧には、個々の世帯の保険税額は載っていません。国保決算書の収入未済額から、特定の家庭の支払い状況や事情を推測することもできません。全体の会計と個人の判断を分けることは、数字を使う際の線引きです。
私は、市全体の残額を見て、どの家庭も同じだけ負担を下げられると約束する書き方をしません。今後の税額や基金の使い道を評価するには、そのための資料が要ります。今回確認した表だけでは、基金の年度末残高や、将来年度の税額まで確定できません。
納付の予定を調べる入口には磐田市の国民健康保険税、第3期の納期限は9月30日がありますが、掲載した期と現在の納期限は区別してください。財政資料の見方を広げたい方は9月議会の前に、決算書を1枚だけ見るなら——健全化判断比率という磐田市の通信簿も読めます。国保の一会計と、市全体の健全化判断比率は別の数字なので、同じ黒字・赤字の物差しとして混ぜないようにします。
今日できる確認を一つに絞る
磐田市の国保決算を読む方は、議会ページから認第3号の原文を開き、198〜200ページの会計名、年度、単位、収入済額と支出済額を確認できます。まず同じ年度の二つの総額を照合するだけでも、見出しの印象とは違う材料が手元に残ります。
家計の側では、保険税通知の対象年度と、自分が次に確認したい項目を一つ書き出せます。制度の評価を今日結論づける必要はありません。市の全体の数字を知ることと、暮らしの予定を整えることを、両方少しずつ進める段取りです。
同日紹介した磐田市会計年度任用職員、11月4日申込締切でも、任期と応募期限を分けて確認しています。国保でも決算年度と通知の年度を分けることが、書類を読み違えない入口になります。最後に一言。私は、認定したという結果の先に、家計が次に何を確かめるかまで届く説明を望みます。
よくある質問
国保決算が認定されると、自分の保険税額も決まりますか。
磐田市議会が今回認定したのは令和7年度の国民健康保険事業特別会計決算です。認定結果の一覧には個々の世帯の保険税額は載っていません。世帯の負担を確認する場合は、手元の通知の対象年度と市の最新の案内を照合してください。会計全体の収入と、自分の支払いは別の資料で確認します。
差引残額が約2億円なら、すべて余ったお金ですか。
決算書の歳入歳出差引残額は2億645万2,190円です。ただし、歳入には基金繰入金、歳出には基金積立金も含まれています。残額だけを見て、自由に減税へ使える金額だとは判断できません。今後の使途や基金の残高を評価するには、その内容を示す追加資料を確認する必要があります。
本文の100円あたり約19.5円とは何ですか。
令和7年度国保決算の保険税収入済額30億9,391万636円を、歳入合計158億9,286万3,520円で割り、100円に換算した概算です。会計の収入構成を読むための数字で、一人や一世帯の負担額ではありません。加入世帯の所得や人数、個別の税額を示す計算としては使えません。
