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磐田市の自転車と交通安全

/磐田市で暮らす大石浩之(大石ひろゆき)が調べてまとめました。

磐田市内は平坦な道が多く、通学や買い物、通勤に自転車を使う人が多いまちだ。その一方で、自転車をめぐる交通ルールはここ数年で続けて変わっている。ヘルメットの着用が呼びかけられ、保険の加入が義務になり、違反があったときの扱いにも新しい制度が加わった。乗り慣れた人ほど、最新のルールを見落としがちだ。

この記事では、磐田市が公開している情報をもとに、自転車に乗るときに知っておきたいルールと、市内で行われている交通安全の取り組みを整理する。自転車で通学が始まる子どものいる家庭にも、車を手放して自転車や徒歩に頼るようになった家庭にも役立つ内容を選んだ。細かい条件や最新の実施時期は、市の担当窓口や公式サイトで必ず確認してほしい。

自転車・交通安全 早見表

ヘルメット着用全ての自転車利用者に努力義務(令和5年4月1日〜、改正道路交通法)
自転車保険の加入静岡県条例により加入義務(令和元年10月1日〜、県内利用者・保護者・事業者が対象)
自転車の交通違反16歳以上を対象に反則金納付制度(いわゆる青切符)が令和8年4月1日から導入
交通安全運動春・夏・秋・年末の年4回、市内一斉の街頭キャンペーンを実施
親子自転車教室小学1〜3年生を対象に交通ルールとマナーを学ぶ機会を提供
問い合わせ先自治市民部 自治デザイン課 交通政策グループ 0538-37-4751

運動の実施時期や制度の詳細は年度により見直されるため、最新情報は磐田市公式サイトで確認を。

自転車に乗るときの基本ルールと保険

磐田市が案内する自転車の交通安全情報では、内閣府が示す「自転車安全利用五則」がベースになっている。車道の左側を通行すること、交差点では信号と一時停止を守ること、夜間はライトを点灯すること、飲酒運転をしないこと、ヘルメットを着用することの5つが柱で、静岡県警はこれに「交差点での安全確認」「一時停止の徹底」「安全な速度」「電動アシスト自転車の特性を理解する」という視点を加えて呼びかけている。

ヘルメットの着用は令和5年4月1日から全ての自転車利用者に努力義務となった。自転車事故の致命傷は頭部が約6割を占めるとされ、着用が推奨されている。あわせて、静岡県の条例により自転車損害賠償責任保険等への加入も義務化されており、対象は県内で自転車を利用する人だけでなく、未成年の保護者や自転車貸付業者、業務で自転車を使う事業者にも及ぶ。加入手段は自転車専用の保険に限らず、自動車の任意保険や火災保険、傷害保険、各種共済に付帯している場合もあるため、まずは今入っている保険の内容を確認するとよい。

自転車の練習とサイクリングを楽しむ前に

子どもと一緒に自転車に乗り始める家庭に向けて、磐田市は小学1〜3年生を対象にした親子自転車教室を実施し、交通ルールやマナーを学ぶ機会を設けている。あわせて市内には自転車の練習用施設として使える交通教育センターがあり、団体での利用ができる。自転車事故を疑似体験できるVR動画も市が公開しており、慣れないうちに危険な状況を映像で知っておくことができる。

遠乗りやサイクリングを楽しみたい場合、静岡県内の太平洋沿岸には国が指定した「太平洋岸自転車道」というナショナルサイクルルートが通っている。遠州灘に面する磐田市周辺を実際にどの区間が通っているか、市内で走れるコースの詳細は、磐田市観光協会(0538-33-1222)に問い合わせて確認するのが確実だ。走り出す前には空気圧やブレーキなど自転車自体の点検も忘れずに行いたい。久しぶりに自転車に乗る大人は、サドルの高さやチェーンの状態まで見ておくと、当日になって困ることが少ない。

交通安全の取り組みと事故の実情

磐田市は交通事故死者数ゼロを目標に掲げ、春・夏・秋・年末の年4回、国や県の方針にあわせて交通安全運動の期間を設け、市内一斉の街頭キャンペーンを行っている。市内の交通事故発生状況は年度ごとに資料として公開されており、自転車が関わる事故を含めた詳しい件数や傾向はそちらで確認できる。事故が起きた現場では、警察署や地元自治会、交通安全関係者が合同で現場診断を行い、原因と対策を話し合う取り組みも続けられている。

高齢ドライバー向けには、令和7年5月30日に締結された連携協定にもとづき「タテシナ会議」高齢者安全運転支援分科会の活動が始まった。脳体操や車載タグ装置による運転行動の可視化、危険箇所を示した交通安全マップの作成などを通じて、長く安心して運転を続けられることを目指す取り組みだ。日本語を母語としない住民に向けては、外国人学校での交通安全教室や多言語資料の配布も行われている。

現場メモ:現場メモ

高齢者向け住宅の運営に関わっていると、免許を返した後の「足」の話は他人事ではない。通院や買い物のたびにスタッフが車を出す場面は日常で、返納した本人が「迷惑をかけて申し訳ない」と口にすることも多い。自転車に乗り換える人もいるが、判断力や反射神経を考えると勧めにくい年齢の入居者もいる。

学習支援の教室では、自転車通学の子どもたちから、見通しの悪い交差点でヒヤリとした話を聞くことがある。ヘルメットを面倒がる子には、頭を守る意味を具体的に話すようにしている。不動産の仕事で家々を回っていても、駐輪場所や通学路の見通しは気になるところだ。大人も子どもも、慣れた道ほど油断しやすいというのが実感だ。

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