Q. 3歳以上の小規模保育はもう申し込める?

議案第102号は、満3歳以上限定小規模保育事業の運営基準を加える改正案です。2026年9月9日の提出を確認しましたが、施設開設や募集開始は確認できません。利用先・受入年齢・開始時期は、市の保育担当と施設へ個別に確かめる必要があります。

3歳の先の預け先を考える

磐田市で小規模保育を利用する家庭には、3歳になった後の預け先が気になるところです。大石浩之(磐田市/不動産業)です。子を預けて働く段取りは、住まい選びや職場の時間にも関わります。今回は9月議会に出た運営基準の改正案を、家族が次に何を確認するかという順番で読みます。

市議会の議案第102号には「満3歳以上限定小規模保育事業」という区分が登場します。ただし、条例の文章に区分が加わることと、近くの施設に通えるようになることは別です。ここを飛ばして「預け先が増えた」と書くことはできません。

私は、磐田駅へ向かう通勤と保育施設への送迎を、一枚の予定表に置いて考えたいと思います。これは個別の相談事例ではなく、私の判断です。勤務開始に間に合うのか。迎えを頼む人が動けるのか。施設名が一つ増えても、時間が合わなければ家庭の困り事は残ります。

預け先の候補を調べる際は、令和9年度の保育園入園申込の案内も別に確かめてください。今回の条例案を読んだことが、既存の申込手続きの代わりになるわけではありません。新しい情報を待つ間に、元の選択肢の期限を見落としたくありません。

玄関で通園バッグを整える保護者と子ども
記事内容をもとに生成したイメージ。実際の施設・店舗・教材を再現したものではありません。

議案第102号で変わる運営基準

磐田市議会の議案第102号は、2026年9月9日提出と表紙に記されています。正式な対象は「磐田市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例」の改正です。2026年10月4日に原文を確認しました。9月9日は提出日で、施設の開設日ではありません。

改正案の第2条は、満3歳以上限定小規模保育事業を区分として加えます。第37条では、その事業を行う事業所ごとに、法の区分に対応した利用定員を定める規定を追加しています。市内で何人分の受入枠が増えるかという実績値を示した資料ではありません。

本文の印刷ページ4、第39条の改正部分には、定員を超えた場合の選考があります。申込者と利用中の子どもの総数が利用定員を超えた場合、保育の必要の程度と家族等の状況を考慮する内容です。必要性が高い子どもを優先するもので、単純な申込順の説明ではありません。

印刷ページ5の第42条には、連携施設との協力の扱いもあります。特定の協力事項について求めることを要しないという改正です。「連携施設がすべて不要になる」と広げて読むのは違います。保護者が実際に知りたい連携先と支援内容は、対象施設の説明で確かめる必要があります。

附則は公布の日から施行するという案です。しかし、確認した9月定例会のページでは議案第102号の審議結果欄は空欄でした。この確認資料から可決や公布の日付は確定できません。空欄を否決や審議中と断定することも避けます。分かるのは、ここに結果の記載を確認できなかったという範囲です。

良い点は選択肢と選考の物差し

私が改正案を良いと考える点は二つです。一つ目は、3歳以降の小規模保育について運営の枠組みを明らかにすること。二つ目は、希望が定員を超えた場合に、家庭の事情と保育の必要性を考慮する物差しを置くことです。枠組みと選考の両方を読む意味があります。

保護者から見ると、対象年齢が書かれているだけでは希望を出してよいか判断できません。定員と選考の考え方が文章にあることで、次に聞く内容を絞れます。「受け付けていますか」に加え、「希望が重なったときは何を確認しますか」と質問できる。私はこの具体化を評価します。

職員の配置については、議案第101号の小規模保育の記事で扱いました。今回は第102号で、対象年齢や利用定員などの運営の話です。二つを一括りにして説明すると、保育者の体制と、子どもの受入条件が混ざります。

一方で、家庭の選択肢がどの程度広がるかは、私はまだ判断できません。受け入れる事業所と開始時期を確認できていないためです。制度上の準備を評価することと、送迎できる場所が増えたと評価することの間には、施設ごとの確認が残っています。

改正案と実際の利用開始を別々の段階で示す
公式資料の内容と本文の確認事項を整理した図。2026年10月4日確認。

注文は家庭が動ける案内

一事業者として市に望むのは、制度の説明と利用の案内をつなぐ表示です。まず良い枠組みができることは歓迎します。その上で、対象施設名、募集の有無、受入開始時期、問い合わせ先が、一緒に分かる形になってほしい。家庭が同じ質問を何か所にも繰り返す負担を減らせます。

特に「3歳以上」の言葉だけで、現在通っている施設が年齢の範囲を広げると思い込まない案内が要ります。今の施設で継続できるのか、別施設へ申し込むのか。家庭にとっては別の話です。正式な取扱いが決まった部分と、まだ案内できない部分を分けてもらえると助かります。

保育の選択肢は、通える時刻まで決まって初めて家族の助けになる。私はそう考えます。働く側は始業時刻だけでなく、片付けや移動にも時間を使います。市の文章が変わった喜びを、勤務表が組める安心につなげてほしいのです。

保育以外の選択肢を比べる家庭には、磐田市の公立幼稚園の申込記事もあります。幼稚園と今回の事業は同じ制度ではありません。候補を増やすときほど、それぞれの利用条件を別の欄に書いた方が、確認漏れを防げると思います。

勤務と送迎を一枚に書く

3歳以降の預け先を探す家庭が今日できるのは、希望する利用開始月と、朝夕に必要な時刻を書き出すことです。そこへ現在の施設の利用期限を並べ、市の保育担当に、満3歳以上限定小規模保育事業の実施施設や募集情報が出ているか尋ねます。

問い合わせでは、子どもの生年月日、希望する開始時期、現在の利用状況を伝えると、何を確かめたいのかが明確になります。用意すべき書類や個別の認定条件は担当窓口に確認してください。この記事で家庭ごとの利用可否を判定することはできません。

返答をメモするときは、確認した日付も残します。「予定」と「確定」を別に書き、案内がまだ無ければ次にどこを見るかを聞く。私はこの小さな段取りが、予定だけを当てにして勤務を変えてしまうことを防ぐと考えます。

家庭で比較表を作るなら、施設の対象年齢、通える期間、保育時間、送迎を担う人の四つを分けたいと思います。年齢だけが合っても、保育時間や通える期間が合うとは限りません。施設の説明を聞いた後で表を埋めれば、空欄がそのまま次の質問になります。空欄を都合のよい推測で埋めない。それが、希望の候補を残しながら予定を組む方法だと考えます。

市へ確認する話と、勤務先へ相談する話も順番を分けます。受入開始が確定していない段階で勤務時間を変える約束をするより、施設側の見通しを聞き、勤務先で相談できる範囲を確かめる。これは私の提案です。制度の改正案に期待を寄せるほど、確定していない予定まで家族が引き受けてしまわないようにしたいと思います。

今回の資料には、市内のどの地域で受入が始まるかの一覧はありません。磐田市内という範囲だけでは、毎日の送迎に使える情報として足りない。私は住所と保育時間が並んだ案内が出てから、家から施設、施設から職場への移動を考えたいと思います。距離の近さだけでなく、朝夕に実際に使う経路を確認するためです。

最後に一言。預け先の名前を知るだけでは、親は仕事に出られません。条例案を歓迎しつつ、私が知りたいのは、誰がいつから、どこで、何時まで預かってくれるのかです。制度を作る側ではなく、暮らしと商売を組み立てる側から、その接続を望みます。

よくある質問

Q. いつから利用できる?

議案第102号の提出日は2026年9月9日ですが、受入開始日は確認できません。改正案の附則には公布の日から施行する旨があり、確認した議会ページの審議結果欄は空欄でした。施行と個々の施設の募集・利用開始は別です。希望する開始月を伝え、市の保育担当と対象施設へ募集状況を確認してください。

Q. 今の施設にそのまま通える?

今回の改正案だけで、現在利用している小規模保育施設に3歳以降も通えるとは判断できません。満3歳以上限定小規模保育事業の区分と、事業所ごとの利用定員に関する規定を加える内容です。現在の施設の対象年齢、継続の可否、別施設への申込が必要かを、それぞれ確かめてください。

Q. 申込順に決まる?

改正案の第39条は、申込者と利用中の子どもの総数が定員を超えた場合、保育の必要の程度や家族等の状況を考慮する選考を定めています。先着順と説明した資料ではありません。個別の選考手順や必要な確認資料は、今後の募集案内や担当窓口で確認する必要があります。

著者・大石浩之の顔写真

大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)

磐田市で小さな不動産業を営み、実家じまい・空き家・相続・介護にからむ相談を一件ずつ受けています。家計と段取り、商売の目から考えます。 プロフィール

出典(2026年10月確認)

※掲載内容は2026年10月4日に確認した公式情報に基づきます。制度、営業時間、開催・募集条件は変更される場合があります。利用可否や参加の個別条件は、各窓口・主催者へご確認ください。