Q. 来年4月に子どもを保育園へ入れたいのですが、申込はもう始まっていますか。
まだです。2026年8月27日時点で、令和9年4月入園の日程は公表されていません。磐田市は「9月下旬頃に案内する」と告知しています。前年は10月1日から31日が一次募集でした。先着順ではなく利用調整指数で決まるので、早く出すことより、就労証明書を勤め先に頼んでおくことのほうが効きます。
導入——「10月1日から」と覚えている方へ
来年4月に子どもを保育園へ入れたい磐田市の家庭にとって、最初に知りたいのは受付がいつ始まるかです。2026年8月27日時点で、令和9年4月入園の申込日程は、磐田市からまだ公表されていません。市のページ「保育園等の入園申込み」(ページ番号1001798、更新日2026年4月8日)に書かれているのは、次の1行だけです。「新年度(4月入園)園児募集につきましては、9月下旬頃にホームページ等でご案内します。」
いっぽうで、「10月1日から」と記憶している方は少なくないはずです。前年の令和8年4月入園、つまり2026年4月に入園した学年の一次募集は、令和7年10月1日(水曜)から10月31日(金曜)まででした。ただし、令和9年4月入園分が同じ日程になるかどうかは、2026年8月27日時点では誰にも分かりません。市が確定させて公表するのは9月下旬です。
私は磐田市で小さな不動産業をしています。共働きのご家族に家を案内していると、「この地区だと、どこの園になりますか」は必ず出てきます。家の話と園の話は、磐田では同じ相談の中にあります。だから、日程が出るまでの1か月を何に使うかを、段取りの側から書いておきます。
まず、事実を整理する——令和8年4月入園は、こう動いた
磐田市が公表している「令和8年度 磐田市保育園等入園案内」によると、令和8年4月入園の手続きは次の日程で進みました。以下はすべて前年の実績であり、令和9年4月入園分の日程ではありません。
一次募集は、令和7年10月1日から10月31日まで。受付時間は8時30分から17時15分、土曜・日曜・祝日を除きます。募集状況が公表されたのは令和7年11月21日で、同じ日から11月28日までが希望園やきょうだい申請区分の変更期間(1人1回限り)。一次の結果通知は令和8年1月末に郵送され、支給認定証も1月末日までに交付されています。
二次募集は、令和7年11月4日から令和8年1月30日まで。結果通知は2月末。年度の途中に入りたい場合は入園希望月の3か月前に書類を出す決まりで、市は「12月入園なら9月1日から9月30日まで」と例示しています。入園案内には「期間外の受付はできませんので、御注意ください」と明記されています。
受付の方法は2種類です。窓口は磐田市こども部 幼児教育保育課(ⅰプラザ3階)の1か所のみで、8時30分から17時15分、土日祝を除きます。もう一つが電子申請で、LoGoフォームから締切日の23時59分まで。ただし市外の保育園への申請は電子申請ができません。用紙と入園案内の配布は、幼児教育保育課、各支所、「ひと・ほんの庭 にこっと」です。
この条件を共働き世帯の予定表に翻訳すると、こうなります。市内の園だけを希望するなら、夜でも出せる。市外の園を希望に入れるなら、平日の日中にⅰプラザ3階まで行く時間が要る。支所では受け付けていないので、豊田や竜洋や福田からなら移動時間も足します。半日の休暇を取るかどうかは、そこで決まります。
先着順ではない——指数で決まり、辞退すると5点引かれる
磐田市は、入園の決め方をはっきり書いています。ページ「保育園等の入園申込み」には「世帯や状況や保育を必要とする理由などを考慮し、必要性の高い方からの入園になります」「※先着順・抽選ではありません」とあり、入園案内にも「入園は先着順ではありません。利用調整指数表に基づき入園調整を行います」と。「令和8年度 保育施設利用調整指数表」もPDFで公開されています。
減点の仕組みもあります。入園案内には「内定を辞退すると、令和9年3月(令和8年度中)までの入園調整上で減点(−5点)されますので、希望園選びには十分御注意ください」とあります。同居する65歳未満の祖父母の書類を出さない場合も減点で、市外にお住まいの方は「磐田市在住の方より優先度は低くなります」。希望園を「とりあえず全部書く」やり方は、この減点と相性が悪い。
もう一つ、知らないと詰まるところがあります。入園案内には「『育児休業』が事由での新規入園はできません」と書かれています。いっぽう、同じ案内には育休中の保護者が入園後に出す「復職証明書」の様式も載っています。この2つを並べて私が読む限り、育休中であること自体は保育の必要性にならず、復職を前提とした就労として申し込む形になる、という意味だと考えています。ここは私の読み方です。該当する方は幼児教育保育課に直接確認してください。
保育を必要とする事由は、就労、妊娠・出産、疾病・障がい、介護・看護、災害復旧、求職活動、就学、虐待・DVの8つ。就労と就学は「月64時間以上」が条件で、求職活動は効力発生日から90日を経過する日の月末までです。就労で申し込む場合の「就労証明書」は、原則として証明日から6か月以内が有効期限で、様式は令和6年10月から変わっています。
数字で見る——調整中の157人のうち、94人が0歳
磐田市は「待機児童数」という言葉を使っていません。毎月公表しているのは「調整中児童数」、つまり入園が決まらず調整が続いている児童の数です。国が定義する待機児童数とは数え方が違い、そのまま置き換えては読めません。
令和8年9月入園分の調整中児童数は、合計157人。年齢別の内訳は0歳が94人、1歳が35人、2歳が20人、3歳が3人、4歳が1人、5歳が4人です(磐田市、2026年8月10日更新)。157人のうち94人、約6割が0歳児です。1歳を足すと129人になり、全体の8割を超えます。磐田で入りにくいのは「保育園」ではなく「0歳と1歳の枠」だ、という形がはっきり出ています。
受け皿の側も見ておきます。令和8年度の施設一覧は認定こども園20、保育園14、地域型保育13の47施設。保育園枠の園児数は令和7年4月1日現在で3,224人です(従業員枠を除く)。磐田北・磐田南・豊田みなみの3園が令和8年4月にこども園へ移り、イーリスプレスクールが同じ4月に開園しました。
評価——良い点と、注文したい点
良いと思った点を、先に3つ数えます。
一つめ。決め方を隠していないこと。「先着順・抽選ではありません」と書き、指数表をPDFで公開している。自分の家が何点になるかを、申し込む前に計算できます。点数で決まると分かっていれば、落ちたときに理由を探せます。
二つめ。電子申請があること。LoGoフォームから締切日の23時59分まで出せます。窓口が平日の日中しか開いていない市で、この受け口の有無は共働き世帯の負担をまるごと変えます。子どもを寝かせたあとに出せる、というのは実利です。
三つめ。調整中児童数を、毎月、年齢別に出していること。0歳94人が外から見えるから、「0歳の4月を狙うか、1歳まで待つか」を家庭の側で考えられます。数字を出すのは、出さないより勇気が要ります。
そのうえで、注文を2つ。私は市の側の人間ではありません。磐田で商売をしている一事業者の要望として読んでください。
1つ。案内が出るまでのあいだ、前年の日程を同じページに残しておいてほしい。2026年8月27日時点で「保育園等の入園申込み」にあるのは「9月下旬頃にご案内します」の1行だけで、前年がいつだったのかは、別のページを探さないと分かりません。「令和8年4月入園は10月1日から31日でした」の1行があるだけで、休暇の予定を立てる側は動けます。制度ではなく、書き方の話です。
2つ。就労証明書を、いつ勤め先に頼めばいいかを書いてほしい。有効期限は原則として証明日から6か月以内なので、逆算すれば「◯月以降の証明日で」と言えるはずです。私の商売の実感で言うと、小さな会社の総務は1人か2人で、依頼から手元に戻るまで2週間かかることは珍しくありません。この2週間を保護者の側が自分で見積もる状態は、少しもったいない。
ここは私の考えです——待つ時間ではなく、頼む時間として使う
ここから先は事実ではなく、私の考えです。私は磐田市で不動産業をしていますが、保育園の入園申込を自分の手で出した場面が手元にないので、体験ではなく意見として書きます。
日程が出ていないこの1か月は、待つ時間ではなく、他人に頼む時間です。申込書も調査書も確認シートも、自分で座って書けば終わります。就労証明書だけは、自分では終わらない。勤め先の総務や上司の手を通らないと1枚も進まない。9月下旬の案内を待ってから頼めば、10月の受付期間の半分を待ち時間で使います。
正直に書くと、令和9年4月入園の一次募集が今年も10月1日から始まるのかどうか、私には分かりません。市は日程を確定公表していません。園の定員も職員の配置も9月にならないと固まらないのだろうと想像しますし、そこを責める気はありません。ただ、決まっていないことと、前年がどうだったかを見せないことは、別の話です。後者は、ページに1行足せば済みます。私が注文したいのは、そこだけです。
対案・結論——今日できる確認は、3つ
一つめ。勤め先に、就労証明書の依頼を今日出してください。有効期限は原則として証明日から6か月以内なので、9月に書いてもらえば10月でも11月でも使えます。様式は令和6年10月から変わっています。古い用紙を使い回さず、磐田市のページから最新の様式を落として渡してください。
二つめ。9月下旬に磐田市のページを見る日を、今日カレンダーに入れてください。見るのは「保育園等の入園申込み」(ページ番号1001798)。9月下旬に案内すると市が書いている以上、そこに出ます。9月25日あたりに1件入れておけば足ります。
三つめ。市外の園を希望に入れるかどうかを、先に決めてください。市外の保育園への申請は電子申請ができず、ⅰプラザ3階の窓口へ行くことになります。平日の8時30分から17時15分、土日祝は閉まっています。市外に勤め先がある方ほど、早く決めたほうがいい。
今日、園を決める必要はありません。今日の成果は、「入園は先着順ではない」「就労証明書だけは他人に書いてもらう」の2つを知った状態です。この2つを知っていれば、9月下旬に日程が出てから慌てずに動けます。
最後に一言。
9月の磐田は、19日と20日に見付で天神裸祭があります。祭りの太鼓が遠くなったころ、ⅰプラザ3階の窓口には、来年4月の申込書が並びます。毎年そうやって、街の秋は子どもの4月を先に決めていきます。
家は、あとから住み替えられます。実際、私はその相談を毎年受けています。
けれど、0歳の1年は、あとから取り戻せません。調整中児童数157人のうち94人が0歳という数字は、そのことを冷たく示しています。だからこそ、日程が出るまでの1か月を、待つ時間にしないでほしい。今日できるのは、勤め先に1枚の紙を頼むことだけです。それが、来年4月にいちばん効きます。
よくある質問
Q. 令和9年4月に磐田市の保育園へ入れたい。申込はいつからですか。
2026年8月27日時点で、令和9年4月入園の申込日程は公表されていません。磐田市のページ「保育園等の入園申込み」には「新年度(4月入園)園児募集につきましては、9月下旬頃にホームページ等でご案内します」と書かれています。前年の令和8年4月入園は、一次募集が令和7年10月1日から10月31日まででした。同じ日程になる保証はないため、9月下旬の案内を必ず確認してください。
Q. 申込が早いほど、保育園に入りやすいのですか。
いいえ。磐田市は「先着順・抽選ではありません」と明記しています。「保育施設利用調整指数表」に基づき、保護者の就労状況や家庭の状況、きょうだいの入園状況などを総合して、保育の必要性が高い世帯から順に内定します。受付期間内に出せば早い遅いは関係ありません。ただし内定を辞退すると、その年度中の調整でマイナス5点の減点になります。
Q. 日程が出る前に、用意しておける書類はありますか。
前年の様式では、全員が出すのは「子どものための教育・保育給付認定申請書兼保育園等入園申込書」「磐田市保育園等入園調査書」「お申込み確認シート」の3点と、保育を必要とすることを証明する書類です。就労で申し込む場合は勤め先に書いてもらう「就労証明書」が必要で、原則として証明日から6か月以内が有効です。様式は令和6年10月から変わっているため、古い用紙を使い回さないでください。
出典(2026年8月確認)
- 磐田市「保育園等の入園申込み」(ページ番号1001798、更新日2026年4月8日、2026年8月27日確認。「新年度(4月入園)園児募集につきましては、9月下旬頃にホームページ等でご案内します。」「世帯や状況や保育を必要とする理由などを考慮し、必要性の高い方からの入園になります。申込み状況や空き状況によって、入園できないことがあります。」「※先着順・抽選ではありません。」を掲載。年度途中入園は入園希望月の3か月前に受付、結果は2か月前の月末に通知) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/kosodate_kyouiku/hoikuen_youchien_kodomoen/hoikuen/1001798.html
- 磐田市「令和8年4月入園の保育園等入園申込み」(ページ番号1012764、更新日2025年11月10日、2026年8月27日確認。一次募集=令和7年10月1日〈水〉から10月31日〈金〉、8時30分から17時15分、土日祝を除く。二次募集=令和7年11月4日〈火〉から令和8年1月30日〈金〉。募集状況公表日=令和7年11月21日〈金〉。希望園・きょうだい申請区分変更期間=令和7年11月21日から11月28日、期間中1人1回限り。一次の結果通知=令和8年1月末に郵送、二次=2月末。窓口=磐田市こども部 幼児教育保育課〈ⅰプラザ3階〉。電子申請=LoGoフォーム、締切日23時59分まで、市外の保育園の申請は電子申請不可。用紙配布=幼児教育保育課、各支所、ひと・ほんの庭 にこっと) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/kosodate_kyouiku/hoikuen_youchien_kodomoen/hoikuen/1012764.html
- 磐田市「令和8年度 磐田市保育園等入園案内」(第1版・全20頁、2026年8月27日確認。「入園は先着順ではありません。利用調整指数表に基づき入園調整を行います。」「内定を辞退すると、令和9年3月〈令和8年度中〉までの入園調整上で減点〈−5点〉されますので、希望園選びには十分御注意ください。」「『育児休業』が事由での新規入園はできません。」「期間外の受付はできませんので、御注意ください。」提出書類=子どものための教育・保育給付認定申請書兼保育園等入園申込書、磐田市保育園等入園調査書、お申込み確認シート、保育を必要とすることを証明する書類。就労・就学は月64時間以上、求職活動は効力発生日から90日を経過する日の月末まで。就労証明書は原則として証明日から6か月以内が有効、様式は令和6年10月から変更。保育標準時間は1日11時間まで、保育短時間は8時間まで。施設一覧=認定こども園20、保育園14、地域型保育13の計47施設。磐田北・磐田南・豊田みなみは令和8年4月こども園化、イーリスプレスクールは令和8年4月開園) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/798/2026j.pdf
- 磐田市「令和8年度 保育施設利用調整指数表」(2026年8月27日確認) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/798/R8shisu.pdf
- 磐田市「令和8年9月入園 調整中児童数」(掲載ページ番号1012707、更新日2026年8月10日、2026年8月27日確認。計157人。内訳=0歳94人、1歳35人、2歳20人、3歳3人、4歳1人、5歳4人) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/012/707/202609chousei.pdf
- 磐田市「保育園枠 園児数」(掲載ページ番号1013739、更新日2025年6月10日、2026年8月27日確認。令和7年4月1日現在。公立保育園3園218人、私立保育園12園1,431人、公立認定こども園8園429人、私立認定こども園9園966人、地域型保育13施設180人、合計45施設3,224人。「※従業員枠は除く。」) https://www.city.iwata.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/013/739/enji.pdf
- 本連載の既報:こども誰でも通園制度は磐田市でどう使う(記事0055)、磐田の放課後児童クラブを8月の家計目線で点検する(記事0082)、こども若者会議は見学ならまだ間に合う(記事0242)、給食費無償化は無償ではない(記事0268)
※本文に挙げた申込日程・受付期間・結果通知の時期は、すべて令和8年4月入園(前年)の実績です。令和9年4月入園分の日程は、2026年8月27日時点で磐田市から公表されていません。市は「9月下旬頃にホームページ等でご案内します」と告知しており、同じ日程になるとは限りません。提出書類の様式・利用調整指数・保育を必要とする事由の取り扱いも年度によって変わることがあります。「育児休業が事由での新規入園はできない」ことと「復職証明書」の関係についての読み方は筆者の解釈であり、市の公式説明ではありません。調整中児童数は国が定義する待機児童数とは数え方が異なります。図2の割合は筆者が計算したものです。申込の前に、必ず磐田市こども部 幼児教育保育課(ⅰプラザ3階)と磐田市公式サイトで最新の内容をご確認ください。
